
4月は入園式・入学式シーズン。大切なお子さまの新しい一歩を、ともに迎える方も多いのではないでしょうか。
入園式・入学式の装いは、準礼装が基本とされています。フォーマルなスーツ、着物の場合は訪問着や付下げ、色無地などが適しています。あくまで主役はお子さまなので、お母さんの装いは「華やかだけど控えめ」がポイント。メイクも「やり過ぎない」ことが大切です。
今回は入園式・入学式のメイクのコツを伝授。
いつもと違う、きちんと感の出るメイクのポイントをお伝えするのでぜひ参考にしてみてください。
オレンジコンシーラーで目元に血色をプラス
毎日の家事や育児、仕事で忙しくしている お母さんは目元に疲れが出やすいので、オレンジのコンシーラーを仕込んで血色良く仕上げましょう。
【パウダーファンデーションの場合】
化粧下地→コンシーラー→ファンデーション
【リキッド・クリーム・クッションファンデーションの場合】
化粧下地→ファンデーション→コンシーラー→フェイスパウダー

① オレンジと肌よりワントーン明るいベージュのコンシーラーを使う
② コンシーラーを仕込む前、クマも見えて元気がない印象
③ オレンジのコンシーラーを目の下になじませた状態
④ ベージュのコンシーラーを重ねて周りの肌となじませた状態
オレンジのコンシーラーは、思いきって色がはっきりわかるくらいのせましょう。指先などで優しくポンポンしながらなじませます。その上からベージュのコンシーラーをのせてさらになじませると、クマも消え、自然に血色がプラスされたいきいきとした表情に仕上がります。
ただし、茶グマや赤グマが濃く出ている方はNG。オレンジをのせるとかえって目立ってしまうので、明るいベージュや黄白色のコンシーラーを使うのがおすすめです。
眉は短くカットし過ぎず、自然な印象に

眉は自然な状態に整えるのが、近年のトレンド。フォーマルな席にもマッチします。
まず眉毛の中央から眉山にかけての毛を、コームなどで上から押さえましょう。そして眉の下のラインからはみ出たものを眉バサミなどでカットしてください。
同様に今度は眉頭の毛を下から上にコームなどで持ち上げます。眉毛の上のラインからはみ出したものをカットしましょう。
毛の色が髪の色と合わない、眉毛が濃いという方は、眉マスカラでカラーチェンジするのがおすすめですよ。
極太アイライナーはNG、まつげを埋めて目力アップ

思い出に残したい節目ですから記念撮影をすることも多く 、目元ははっきりさせたいですよね。しかし、極太アイラインはNG。近年のトレンドにも子どもの行事という 場面にも、少し不釣り合いです。
「品良く、やり過ぎず、でも目元はぱっちりさせたい!」という欲張りな理想をかなえるには、「細く、まつげの隙間を埋めるように引く」のが鉄則。また、自分の目の形を見ながらアーモンド型に整って見えるよう、足りない部分にだけアイラインをのせていくと、形良くはっきりした印象の 目元に仕上がります。
目尻側はまつげの下からインラインも入れておきましょう。太くアイラインを引かなくても、目力がかなりアップしますよ。
トレンドのミスティカラーで優しい表情を作る


2025年春のトレンドはミスティカラー。ミスティカラーとは少し霧がかったような白みのあるくすみカラーを指します。 優しく、上品な 雰囲気を演出してくれるので、入園式・入学式にぴったりです。
以下に、ミスティカラーを取り入れる際のポイントをまとめました。
アイメイク
アイカラーはメインカラーと締め色の2色でシンプルに。アイホールにメインカラーを入れたら締め色を二重幅くらいにぼかします。先ほどお伝えしたように、まつげの隙間を埋めるイメージでアイライナーを引いて仕上げてくださいね。マスカラはダマにならないよう、丁寧につけましょう。
リップメイク
リップは少しはっきりした色味を合わせるのがポイントです。とくに着物と合わせる場合は、着物の華やかさに負けないよう、引き締まる色味を選びましょう。ブラシで輪郭を取ってあげると、入園式・入学式にぴったりなフォーマル感のあるリップメイクになります。
チーク
コーラルメイクは可愛らしいイメージになるよう、チークは正面に丸く入れるのがポイントです。モーブメイクは女性らしさが際立つよう、サイドからふわっと入れるとおしゃれにまとまります。
タイプ 別 入園式・入学式におすすめの着物
掲載商品:東レシルック 友禅付下げ「唐草」
コーラル系メイクに合わせたい、薄香色の付下げです。品良く優しいお母さんの雰囲気にコーディネートしたい方におすすめ。肌の色が黄味寄り(イエベ)の方にもぴったりです。
肌の色が青味寄り(ブルベ)の方におすすめの着物。入園式・入学式に着る着物の格としても十分な、色無地です。落ち着きのある 退紅色なので、透明感も演出してくれます。
バチ型かんざし 透かし花 | |
【花しおり】バチ型かんざし 蒔絵細工 藤と蝶 |
髪には季節に合わせた小物をコーディネートしてはいかがでしょう。透かし彫の桜、藤にチョウチョ、どちらのかんざしも入園式・入学式の装いにおすすめです。
シーンに合わせた メイクで思い出に残る入園式・入学式に
入園式・入学式のママメイク にやり過ぎは禁物です。肌の質感と明るさにこだわってベースを作り、トレンドのポイントメイクを取り入れることでイメージ通りの品の良い仕上がりを目指しましょう。
フォーマルメイクは一度マスターしておけば、さまざまな場面で活用できます。「いつもと違うキレイなお母さん」に変身して、お子さまの新たな門出にお立ち会いください。
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▼プロフィール
執筆者:筆弓あかり
古いものが好き、伝統的な日本の文化が好き。派遣化粧品販売員として全国の店舗をまわったのち、メーカー美容部員を経てフリーライター、Webディレクターとして活動中。