【初めての着物でお出かけ】初心者が実際に失敗した体験談と対策

入学式などの特別なお祝い事以外にも、季節のイベントやちょっとしたお食事などで着用することができる着物。日常生活に上手く取り入れられれば、いつもとは違った特別な気分を楽しむことができます。

この記事では、初めて着物でお出かけした筆者が実際に経験した失敗と、その原因、初心者が事前に気をつけたいポイントを体験談ベースでご紹介します。
ちょっとした心得があるだけで、着物でのお出かけはグッと楽になります。これから着物でお出かけしたいなと思っている方の参考になれば幸いです。

ワクワクとドキドキの初お出かけ

私の初めての着物でのお出かけは、習っていた着付け教室の新年会でした。着付けを習い始めてから3ヶ月ほど経っていたので、なんとか一人でも着付けられるようにはなっていましたが、いつもは先生にアドバイスをもらいながらの着付け。「一人で出来るかな…」と不安もありましたが、初めてのお出かけにワクワクしつつ、一生懸命準備したのを覚えています。

 

初めての着物でのお出かけで実際に起きた3つの失敗

①着物は寒い?洋服と違う「気温の感じ方」に注意

待ちに待った当日、なんとか着付けを終えた私は電車でお店へ向かいました。
1月で寒いとは覚悟はしていたものの、長襦袢やインナーなど何枚も重ねて着ているので大丈夫だろうとショールを巻いて駅へ出発。しかし歩いていると、袖口や足先から冷たい風が入って予想以上に寒い…!
洋服は裾や袖がゴムなどで閉まっているものが多く、風があまり入ってきませんが、着物は袖口や裾が空いているので風がよく通ります。洋服とは感覚も寒くなる場所も違うと実感したのでした。

 

②初心者がやりがち!歩くことで起きる着崩れ

時間に余裕を持って出かけたものの、歩きなれない草履と着物で何をするにも時間がかかってしまいます。寒いこともあり少し早足で駅まで歩いていると、なんだか着物がいつもより足に引っかかるような…?しかし途中で確認することもできず「とりあえずお店まで」と急いでお店に向かいました。

やっとの思いでお店に到着し、化粧室で鏡を見てびっくり!やはり襟元が開き、着崩れているではありませんか。さらに歩いたせいで、腰紐が緩み、裾が下がってきてしまっているようでした。いつもお稽古は室内で行われるので、歩いても数十歩程度。駅から5分歩くだけでも、こんなにも着崩れてしまうものなのだと驚きました。遅れてはいけないと、早歩きで歩いたのも着崩れてしまった原因のようでした。

 

③着物のお出かけで多い失敗|食べこぼし対策不足

お食事が始まりました!用意されていたナフキンを帯に挟み、気をつけていただきます。出てきたお料理を楽しんでいると、つい話に夢中になってお醤油がぽたっと下に…!幸い、ナフキンの上に落ちたのでホッとしたのも束の間、染みて、着物にも薄くシミがついてしまっているではありませんか…。洗える着物を着ていたので、自宅に帰ってすぐに洗うことでシミは落ちましたが、どれだけ気をつけていても汚してしまうことはあると、良い教訓になりました。他にもお手洗いの際にたもとが濡れてしまったり、ちょっと遠くにあるお皿を取ろうとした際にお食事のお皿に入りそうになったりとヒヤヒヤすることがたくさんありました。

 

準備したはずなのに…なぜ失敗した?

そうして私の初めての着物でのお出かけは幕を閉じました。3つの失敗を振り返ってみると

・気温を事前に調べていたが、洋服と同じような感覚でいたため季節に合った素材や小物を選べていなかった
・長襦袢の着付け方の基礎知識不足や、腰紐のゆるみによる着崩れ
・食べこぼし対策不足
・着崩れない歩き方や汚れない取り方など所作の知識不足

が失敗の原因だったと感じます。

 

着物初心者が失敗しないために気をつけたいポイント

こんな失敗の話を聞くと「やっぱり着物での外出は難しそう…」と感じてしまいそうですが大丈夫!ちょっとした工夫や準備で失敗を防ぐことができますよ。

・気温に合ったインナー、長襦袢を選ぶ

着物でお出かけの際は、出来るだけ荷物を減らしたいもの。コートなどのアウターももちろん良いですが、インナーを上手く活用すれば暑さにも寒さにも対応できます。シワになりにくく風通しの良い長襦袢や保温性のある素材でできた長襦袢を取り入れるのもgood!

・季節に合った小物を取り入れる

寒い季節にはアームウォーマーや温かい素材でできている足袋など、風に当たりやすい手首や足首を温めるアイテムを活用するのがオススメです。一つあるだけでグッと暖かくなりますよ。

・着崩れ防止アイテムの活用

ゴムやメッシュでできた機能性のある腰紐や、コーリンベルトを上手く使えば着崩れを防止することができます。また、自分の体型に合った補正や長襦袢を選ぶことも大切です。

・手ぬぐいやクリップなどがあると食べこぼし対策に

お食事をする際は手ぬぐいや大きめのハンカチがあるとエプロンがわりになり便利です。
着付ける際に使用する着物クリップを一つ持っていけば、襟元に手ぬぐいを挟むことができ、広範囲の汚れを防止することができます。私のようにお醤油が思わぬところにこぼれてしまっても安心ですね。

・歩く時は大股で歩かず、小さな所作で

着物を着ていると、思うように準備が進まず焦ってしまうことも多いですが、急いで大股で歩くのは着崩れの原因に。少し内股で小股で歩くと着崩れしにくいと学びました。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。失敗もたくさんあった初めてのお出かけですが、実際に行ってみると着物で街を歩いているだけで、いつもと違ったワクワクした気分を味わうことができました。また、失敗することで、お稽古ではわからなかった学びもたくさんあり「次はこうしよう!」と、着物に対するモチベーションも上がります。季節に合わせた小物使いや装いはその時々にしかできない特別なもの。是非みなさんも着物でお出かけしてみてくださいね。

 

 

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▼プロフィール
執筆者:榊原 舞

歳の差姉妹を子育て中のフリーランスWebライター。
子どもの行事で着物を着用したことをきっかけに、着付けに興味を持ち、現在師範取得に向けて勉強中。
着物と触れ合う生活のなかで、心が豊かになり、着物の素晴らしさを実感中です。
子どもたちと着物でお出かけするのが密かな目標。

 

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