【3月・4月・5月】春におすすめの着物の柄とは?柄の意味や選び方のポイントを解説

着物は、洋服に比べて季節に合わせた柄遊びを楽しみやすいのが魅力です。
一方で、「どの時期にどの柄を取り入れればいいのか」と迷うことも多いのではないでしょうか。

そこで今回は、春におすすめの柄をピックアップ!
3月・4月・5月の月別にご紹介するので、ぜひ着物の柄選びの参考にしてみてください。

 

【月別】春におすすめの柄をチェック

さっそく、3月・4月・5月それぞれにおすすめの柄を見ていきましょう。

3月におすすめの柄

・蝶(ちょう)
・桜(さくら)
・菜の花(なのはな)
・木蓮(もくれん)
・桃(もも)

 

3月は早春から本格的な春への移り変わりを感じさせる、生命力や華やかさのある柄がおすすめ。

蝶は通年使える柄ですが、春の雰囲気にもぴったり。
卵から幼虫、さなぎを経て美しく羽ばたく姿から、健やかな成長や立身出世の願いが込められており、卒業や入学シーズンの装いにもよく合います。

また、着物の柄は季節を先取りするのが良しとされているので、桜は3月頃から取り入れるのが理想的。
満開の時期に合わせすぎると、やや重たく見えてしまうこともあるため、少し早めに楽しむのがポイントです。

そのほか、菜の花や木蓮、桃なども3月の着物の柄に最適です。

4月におすすめの柄

・菜の花(なのはな)
・木蓮(もくれん)
・藤(ふじ)
・躑躅(つつじ)
・牡丹(ぼたん)
・菖蒲(あやめ)
・青楓(あおかえで)

 

百花繚乱の季節である4月は、桜の余韻を楽しみつつ、次々に咲き誇る花々を愛でる柄が選ばれます。

4月下旬ごろから見頃を迎える藤や躑躅は、この時期の着物の柄におすすめ。「百花の王」とも呼ばれる牡丹は、おめでたい柄として通年着用されることもありますが、開花時期は4月中旬〜5月上旬になるため春の柄としても活躍します。

菖蒲も5月の端午の節句に先駆けて4月から取り入れられる柄です。
4月下旬頃からは、初夏の気配を感じさせる青楓を取り入れるのもよいでしょう。

 

5月におすすめの柄

・青楓(あおかえで)
・柳(やなぎ)
・杜若(かきつばた)
・鉄線(てっせん)
・紫陽花(あじさい)
・百合(ゆり)

 

5月は、初夏の爽やかさを感じさせる、瑞々しい草花や涼しげな柄へと移り変わる時期です。
柳は風にそよぐ姿が風流で、杜若も水辺に咲く姿が涼やかな印象を与えます。
5月〜6月が見頃の鉄線も、初夏を象徴する柄のひとつです。

また、夏の花としておなじみの紫陽花や百合も、この時期から取り入れることができます。

 

1枚持っておくと便利!通年着用できる万能柄

いつどの柄を選べばよいか迷うときは、特定の季節に限定されず、1年を通して使える柄を選ぶのもおすすめです。
主に以下のような柄があります。

・七宝(しっぽう)
・亀甲(きっこう)
・花菱(はなびし)
・扇(おうぎ)
・宝尽くし(たからづくし)
・流水(りゅうすい)
・幾何学模様(きかがくもよう)

 

七宝、亀甲、花菱といった有職文様や、扇、宝尽くしなどの吉祥文様は、季節問わず使える柄。祝い事の着物によく用いられています。

流水は単独では夏に使われることが多いものの、桜や青楓など季節の柄と組み合わせることで他の季節にも取り入れることができます。

また、縞や格子などの幾何学模様も、通年で活躍。帯や小物とも合わせやすく、1枚持っておくと便利です。

さらに、写実的な柄ではなくパターン化された抽象的なモチーフであれば季節を問わず着用可能。
たとえば桜でも、枝ぶりまで描かれた写実的なものは春向けですが、文様化されたものは通年で楽しめます。

小物で季節感を取り入れるのもおすすめ

【数-SUU-】帯留め「いちごフィールド」

【数-SUU-】根付・帯飾り「いちご」

 

着物の柄だけではなく、小物で季節感を演出するのもおすすめです。
半衿の柄や帯留めなどに桜や菜の花などのモチーフを取り入れるだけで、装いにさりげなく春らしさをプラスできます。

春にぴったりの小物をチェックする>>

 

春は淡いパステルカラーがおすすめ

オーダープレタ小紋 お仕立て上がり フラワーガーデン 白百合色

 

季節感を出すには、色選びも重要なポイントです。
おすすめは、春の暖かな陽気や、生き生きと芽吹く草花の自然な色彩を彷彿とさせるパステルカラー。新緑が美しい5月には、アイスブルーやミントなど、寒色系のシャーベットカラーを取り入れると、初夏らしい装いに。
淡い色の着物が苦手な方は、小物や帯などワンポイントとして取り入れるだけでもだいぶ雰囲気を変えることができます。

春にぴったりの着物をチェックする>>

 

春は袷と単衣、どちらを着る?

春は季節の変わり目。
一般的な着物カレンダーでは3・4・5月は袷を着るとされていますが、気温差が大きい時期でもあります。

礼装ではカレンダーに沿うのが無難ですが、普段着であれば気温にあわせて選んで問題ありません。快適に過ごせるよう、袷と単衣を上手に使い分けましょう。

春におすすめの柄をご紹介しましたが、いかがでしたか?

近年は気候変動影響もあり、季節の移ろいを感じにくくなっています。だからこそ季節に合わせた柄を纏うことで、日本ならではの四季をより身近に感じることができ、日常に新たな彩りが加わるはずです。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーー

▼プロフィール
執筆者:さない ちえ
カジュアル着物愛好家 &フリーランスライター。着物ムック本の編集・ライターやリサイクル着物店の店長などを経験。「着物をもっとオシャレにもっとカジュアルに楽しもう」をテーマに、普段着としての着物を楽しむアイディアや日常をSNS等で発信する傍ら、WEB媒体を中心に着物・日本文化関連のコンテンツ制作も行っています。

▼リンク
https://jculture-info.net/
https://www.instagram.com/sanai_chie/

 

”トップに戻る”