着物がグッと身近に!着付けスキル習得でできるお仕事と3つのメリット

七五三や結婚式など、特別な行事には着物で参加したいと思う方も多いのではないでしょうか。
しかし着物は自分で着るのが難しく、着付けを頼むのも時間やお金がかかり大変ですよね。

着付けスキルを習得すると、自分やご家族で楽しめるだけでなく、仕事としても選択肢の幅は広がります。

そこで今回は、着付けスキル習得でできるお仕事と3つのメリットをご紹介します。

 

着付けのお仕事とは?

着付けの主な仕事は、着物が着たいお客様に「早く美しく着付ける」ことです。

資格がなくても、実力次第で就労が可能です。スキルを磨き、自信を持つために資格習得をして勤め先へのアピールに役立てたいという方は、事前に習得するのも1つの手段かもしれません。

着付けを活かしたお仕事は多岐に渡りますが、活躍できる場の一例をご紹介します。

 

着付け関係のお仕事

・ブライダル(ホテル)
・美容院
・フォトスタジオ
・自宅や教室での着付け講師
・フリーランスの着付け師

イベントや結婚式などでお客様に着付けをするのが主なお仕事。
決められた時間内でスピーディに着付け、長時間でもお客様があまり苦しくなく、着崩れをしないような技術が必要です。

 

呉服を取り扱うお仕事

・呉服店
・百貨店の呉服売り場
・着物レンタルショップ
・派遣やフリーのアドバイザー

襟や帯などの小物を合わせてトータルコーディネートを提案するのが主なお仕事。
着付けの技術だけではなく、季節やシーンに合った着こなしや、流行を意識したコーディネートを提案できる知識が求められます。

 

自らが着物を着用するお仕事

・和装で給仕を行う飲食店や旅館
・華道や茶道などの伝統文化関係の講師・スタッフ

自身が着用して働くため、自分で着られるほうが人材として重宝されます。
着崩れた際の対処ができるなどのテクニックもプラス評価に。
人に見られる機会が増えるため、所作やマナーが求められることも多くあります。

 

着付けスキルを習得する3つのメリット

近年、着物を着る機会は減っている印象がありますが、慶弔事だけでなく子どもの祝い事や学校行事など着物を着る機会は多くあります。

昔は母親や祖母、親戚や近所の方が着付けを行っていましたが、現在はお金を支払って着付けてもらうことが当たり前となったため、仕事としてのニーズは高いと言えます。

また、京都などの観光地で若者や訪日客がレンタル着物を多く利用するなど、ますます人気が高まり注目も集まることが期待できます。

着付けの仕事で得られる3つのメリットをご紹介します。

 

メリット①本業としてだけでなく副業でも活動できる

着付けのお仕事は本業として働くことはもちろん、副業にもオススメ。

七五三や卒入学式、成人式などの繁忙期には、一度に多くの人材が必要です。
本業の方だけでは全く手が足りないため、着付けスキルを持っている方がいれば、スポット要員として重宝されます。

また、結婚式などのイベントは土日開催が多いため、平日に違うお仕事に就いている方でも、週末のみ働くことが可能です。

短期や土日に働きやすいことが副業に向いているポイントと言えます。

 

メリット②場所にこだわらず自由に働ける

美容院やフォトスタジオは全国各地にあり、転勤や引越しの多い方でも安心です。

また、最近ではフリーランスとして出張着付けや自宅で着付け講師として活躍される方も増えています。

着付けの指導には、最低限必要な着付けの小物等があれば良いため、着付けのスペースさえ確保できれば、主婦の方でも気軽に自宅開催が可能です。
出張着付けであれば、お客様のご自宅に直接伺うため、一人で仕事ができます。

場所や時間にとらわれず、さまざまな働き方の選択肢があることもメリットの一つです。

メリット③生涯活かせるスキルが手に入る

着付けのお仕事には年齢制限がなく、定年後に始めるお仕事にもぴったりです。

長く働けるため、スキルアップも見込めます。
時間に余裕ができたとき、趣味を仕事にやりがいを持って働きたいと願う方は多いのではないでしょうか。
着付けスキルは、歳を重ねても自分に合ったペースで働きたい方にうってつけです。

また、一度身に付ければ、結婚や出産などライフスタイルの変化があっても、働き続けられるというメリットもあります。

子どもが生まれると、お宮参りや七五三などで着物を着る機会もグッと増えます。
仕事ではなくとも、自分やご家族が着物を着る際にも役立つでしょう。

 

まとめ

「着物はすてきだけど、難しそう......」という方も心配はいりません。
初心者でも一から学べば、着付けができるようになります。

ただ、注意が必要なのは、「着付けはやり続けていないとすぐに忘れてしまう」ということ。習得したら、月に1回は無理でも、三ヶ月に1回程度は練習したり、お出かけしたりして、まずはご自身が着られる状態をキープすることが大切です。

何度も着用する着物は、シワや汚れを心配される方もいらっしゃるでしょう。
しかし今はご自宅で洗える着物にもさまざまな種類が取り揃えられており、手軽に扱えるものがたくさんあります。

今から着付けを学べば趣味としてもお仕事としても幅が広がり、今後に役立つこと間違いなしです。

さまざまなメリットがある着付けスキルの習得。
みなさんもぜひトライしてみてくださいね。

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▼プロフィール
執筆者:榊原 舞
9歳と2歳の女の子を子育て中のフリーランスWebライター。
子どもの行事で着物を着用したことをきっかけに、着付けに興味を持ち、現在師範取得に向けて勉強中。
着物と触れ合う生活のなかで、心が豊かになり、着物の素晴らしさを実感中です。
子どもたちと着物でお出かけするのが密かな目標。