【12月・1月・2月】冬におすすめの着物の柄は?コーデのポイントや防寒対策のコツもご紹介

和装は季節感を取り入れたオシャレを楽しめる一方、どの時期にどの柄をあわせたらいいのか迷ってしまうことも。そこで今回は、冬におすすめの柄を12月・1月・2月の月別にご紹介します。

そのほか、冬の和装をより魅力的に見せるためのコーディネートのコツや、防寒対策のポイントもまとめたので、ぜひチェックしてみてください!

 

【月別】
冬におすすめの着物&帯の柄一覧

その時期にあわせた柄を取り入れれば、簡単に上級者感のあるコーディネートにブラッシュアップできます。冬におすすめの代表的な柄を、12月・1月・2月の月別にご紹介するので、早速チェックしていきましょう!

12月におすすめの柄

・雪
・松竹梅
・南天
・鶴
・亀
・宝尽くし
・椿

冬本番を迎える12月は、冬や年末年始をイメージさせる柄がぴったり。
例えば南天は、花が少なく色が少なくなりがちな冬に彩りを添える貴重な植物のひとつ。“南天=難を転じる”という意味にもつながることから、縁起のよい植物としても古くから親しまれています。

東レシルック 小紋 ~kifkif~「南天立涌」  ※袷・単衣用※

 

また、椿は寒さが厳しくなる12月以降くらいからが旬。枝も一緒に描かれている写実的な椿柄は、少しシーズンを先取りして11月下旬ごろから身につけるとオシャレといわれています。

さらに、12月といえばクリスマスというビッグイベントもある月。伝統的なモチーフだけでなく、ツリーやリース、サンタクロースなどクリスマスシーズンを盛り上げるようなモチーフを取り入れるのもおすすめです。

東レシルック 小紋 ~fuku~「柊」  ※袷・単衣用※

 

1月におすすめの柄

・十二支
・松竹梅
・雪輪
・椿
・鶴
・亀
・宝尽くし
・南天
・水仙

1月は冬をイメージさせる柄や新年らしい縁起のよい柄を選んでみましょう。

その年の干支や松竹梅、鶴、亀、宝尽くしなどおめでたい柄を取り入れたコーディネートは、初詣や餅つき大会など正月ならではのイベントへのお出かけに最適です。

東レシルック 小紋 ~kifkif~「吉祥」 宝尽くし ※袷・単衣用※

 

植物柄においては椿や南天に加え、春を先駆ける花とされている水仙もこの時期に好まれます。

東レシルック 小紋 ~fuku~「鱗片」 ※袷・単衣用※

 

2月におすすめの柄

・雪輪
・雪持
・椿
・水仙
・梅
・牡丹
・桜
・藤

2月は寒さが厳しい一方、だんだんと春の足音が聞こえてくる時期。1月に引き続き、冬を想起させる柄のほかに、梅や桜、牡丹、藤など一足早く春を感じさせる柄も取り入れてみましょう。

東レシルック 小紋 飛び柄「雪華紋」 ※袷・単衣用※

また、2月はバレンタインもあるので、ハートやチョコレート、リボンなどのモチーフを取り入れて、モダンに装うのもオシャレです。


東レシルック 小紋 ~fuku~「ラブレター」 ※袷・単衣用※

 

通年着用できるシーズンフリーな柄

着物には、季節問わず着用できる柄もあります。

<主なシーズンフリー柄>
・抽象的なデザインのもの
・色々な季節の草花が描かれている
・縞や格子、幾何学柄など
・更紗柄
・吉祥文様
・無地


東レシルック 小紋 ~kifkif~「毛卍文(けまんもん)」 ※袷・単衣用※


例えば、椿は冬の柄のひとつですが、写実的ではなく抽象的に描かれているものであれば、通年着用できます。

椿と一緒に桜や紅葉など、色々な季節の草花が描かれているものも、季節を問いません。

そのほか、縞、格子、幾何学柄、更紗柄、縁起のよい柄である吉祥文様、無地もシーズンフリーなので、色合いや素材感で季節にあったものを選ぶとよいでしょう。

 

冬に着る着物の種類とは?

着物の仕立てには、裏地がついている袷(あわせ)、裏地がついていない単衣(ひとえ)、そして透け感のある薄物(うすもの)の3種類があります。

冬真っただ中の12月~2月は、基本的に袷を着用します。中でも縮緬素材の小紋や紬は、ふっくらとした温かみのある風合いなので、寒い時期にぴったりです。

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冬の着物に合わせる帯とは?


出典KAERUWA

冬の帯は、春や秋と同じものでOK。透け感のある夏向けの帯でなければよいので、あわせる着物の雰囲気にあわせて選んでみましょう。

ちなみに、平織りで織られた博多献上や半幅帯、兵児帯などは、オールシーズン着用できるので、1本持っておくと便利です。

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冬のコーディネートのポイント

ここからは、トレンド感のある冬コーデを叶えるポイントをご紹介。色選び・小物選び・アウター選びをマスターして、こなれ感のある冬のオシャレを楽しみましょう!

 

冬らしいカラーを取り入れる



 

柄だけでなく色でも冬らしさを取り入れると、より季節感がアップ。グレーやブラックなどのモノトーンや、雪を連想させるホワイトやシルバーは、冬の寒さの中でも凛とした品のよさを演出できます。

また、イベントのイメージカラーを取り入れるのもおすすめ。クリスマスシーズンはパキッとしたグリーンやレッド、バレンタインシーズンはピンクやブラウン、レッドなどを選べば、よりイベント気分を盛り上げられます!

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小物で季節感を演出する


出典:KAERUWA

着物や帯ではなく、帯留めや半衿、ピアスなどの小物にさり気なく冬のモチーフを取り入れるのも粋。ワンポイント追加するだけでもOKなので、初心者の方でも簡単にトレンド感のあるコーディネートが叶います。

また、ファーのバッグやベロアの足袋など、素材で冬らしさを出すのもおすすめです。

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アウターでアレンジする


出典:KAERUWA

 

アウターのオシャレを楽しめるのも、寒い時季ならではの特権。和装のアウターには、羽織や和装コート(道行、道中着など)、和洋兼用コートなどさまざまな種類があります。

色・柄・デザインも豊富なので、その日の着物や着て行く場所、気温などにあわせて選んでみましょう。

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冬の和装の防寒対策

和装は、首元、手首、足首の“3つの首”から冷気が入ってきやすいので、この3か所をカバーすれば効果的に防寒することができます。

具体的な方法をご紹介するので、ぜひ試してみてください!

 

首元はマフラーやストールで寒さをブロック!

首元は、洋服と同じようにマフラーやストールなどを巻いて防寒するのがスタンダード。必ずしも和装用である必要はないので、洋装用のものを使ってもOKです。


そのほか、襦袢の代わりにハイネックのニットをあわせた和洋折衷コーデにすれば、防寒できる上、着付け時間の短縮にもなります。

 

アームウォーマーで手首をカバー

手首周辺の防寒は手袋でもOKですが、着物は洋服に比べて袖や振りが大きく空いているのでアームウォーマーを使うとより寒さを防ぎやすくなります。

もし手袋を使う場合は、ユニクロのヒートテックなど保温性の高い長袖のインナーとの併用がおすすめ。腕までしっかり冷気をカバーできます。インナーは、衣紋部分から見えないようなるべく襟ぐりが深いものを選ぶとよいでしょう。

 

足元は足袋インナーやブーツで徹底防寒

和装の定番の履物といえば草履や下駄ですが、いずれも足袋が露出した状態なので寒さの厳しい時季だと洋装よりも寒さを感じやすいことも。そんなときは足袋インナーの出番。本来の足袋の下に履くソックスタイプの足袋のことで、足元を冷気からしっかり守ってくれます。足首丈のものから膝下丈のものまであるので、好みによって選んでみましょう。

また、カジュアルシーンであれば草履や下駄の代わりにブーツなどの靴をあわせるのもおすすめ。しっかり防寒しつつ、オシャレや歩きやすさにも一役買ってくれます。

 

冬ならではの柄を取り入れて、シーズナルコーデを楽しもう!

昔ながらの着物の柄にはひとつひとつ意味が込められており、ストーリー性のあるファッションを楽しめるところが魅力でもあります。今まであまり柄の季節感を意識していなかった方も、この機会に冬ならではのモチーフを取り入れて、オシャレをアップデートしてみてはいかがでしょうか?

 

 

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▼プロフィール
執筆者:さない ちえ
カジュアル着物愛好家 &フリーランスライター。着物ムック本の編集・ライターやリサイクル着物店の店長などを経験。「着物をもっとオシャレにもっとカジュアルに楽しもう」をテーマに、普段着としての着物を楽しむアイディアや日常をSNS等で発信する傍ら、WEB媒体を中心に着物・日本文化関連のコンテンツ制作も行っています。

▼リンク
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https://www.instagram.com/sanai_chie/