KAERUWAオリジナルバッグ「Prima」の製作インタビュー

2025年1月9日で1周年を迎えたKAERUWA。同日にリリースしたオリジナルバッグ『Prima』を 製作した経緯や想いを製作責任者の西村氏にお伺いしました。

 

オリジナル商品を作るにあたって、どうしてバッグを作ろうと思ったのでしょうか?

KAERUWAでお買い物される方は着物を楽しんでいらっしゃる方が大多数かと思います。
でもその中で毎日着物を着ている人はどのくらいだろう?と考えたとき、せっかくなら着物でないときでも使えるもの、着物でも洋服でもいつ、どんなときでも 使ってもらえるアイテムは何かを考えたとき、「バッグ」が利用頻度として一番高いのではないかという結論に至りました。
プライベートでも仕事でも使ってもらえる、長くたくさん使っていただける アイテムをお客様に届けたい、という想いを形にしました。

確かに、毎日着物を着ている方はごく僅かかもしれませんね。私も仕事は洋服、休日は着物だったり洋服だったりとその時の気分や過ごす相手で服装を決めているので、和洋どちらにも合わせられるバッグなら利用頻度は高そうです。

欲張りにも幅広いシーンに使ってもらえたらとメンバー内であれこれ議論していたら、カスタマイズもできたらいいのでは?とかオリジナル性にもっと付加価値をプラスしたい! と話がヒートアップしてまとめるのが大変でした。
アイデアを出し合った結果、着物コーデで帯締めの色を選ぶワクワク感のような疑似体験を、バッグの持ち手の色を選ぶことで味わえたら面白いと思い 、持ち手のカスタマイズを採用しました。
どうでしょう?気に入ってもらえるかな…。お客様 にそれ便利だな、素敵だなって 思ってもらえたら嬉しいです。

 

▲着物にも洋服にもピッタリ

▲持ち手のカスタマイズは全部で9種類。好みの色にカスタマイズが可能

 

オリジナルバッグ作成にあたり苦労したことはありますか?

まずは生地の選定ですね、メインとなるところなので。色や柄、触り心地はどうか、柔らかいのがいいのか硬めがいいのか…。
和洋問わず、かつカジュアルにもフォーマルにも幅広く使えるように、となると生地選びはとても重要だと思いました。
他には裏地の色やパーツ部分、持ち手のカラーの組み合わせにもこだわりをもって挑みました。なかなかセンスを問われるところなのでかなり悩みましたね。
すごく神経を使ったところですが、その分出来上ったときの感動は今年一の達成感かもしれません(笑)

 

▲生地選定中のKAERUWAスタッフ

 

デザイン部分にすごく苦労されたのですね。お話しを伺うと すごく悩んで作られたんだなと感じましたが、その 中でどうしてこのデザインに決まったの でしょうか?個人的 には留め具がファスナーでなくマグネットタイプであることに 目が留まりました。

はい。防犯の観点からファスナーと迷ったのですが、着物姿のときはただでさえ動作がゆっくりになりがちなのに、中身の出し入れにもたつくのはマイナス要素になりますし 、女性メンバーからも ファスナーって結局閉めないことも多くて面倒に感じてしまう 、という意見がありました。とはいえ、留め具がないのも良くないよね、というので開閉や中身の出し入れがスマートにできる隠しマグネットを採用しました。

これだと動きがとりづらい着物姿のときでも扱いやすく、中が丸見えになることもなく安心です。
色んなシーンに使ってもらえたらいいなと思っているので、例えば映画館や観劇といった客席で音を立てるのが憚られるような、静かで 暗い場所でも中身を探りやすいですし、ファスナーみたいに動かすときに音を気にしなくて良いので助かるよね、と。
隠しマグネット最強ですよ、きっと、多分(笑)

 

多分(笑)でもおっしゃるとおり、防犯面では ファスナーが安全ですが、スマホなどの出し入れが頻繁な人には ストレスフリーな マグネットタイプのほうが使いやすそうですね。隠しマグネット、やっぱり最強かも (笑)

▲隠しマグネットなので表には見えません

 

思わず涙が出るようなシーンでも、さっとハンカチやティッシュを取り出すことができる。
皆さん、お子さんの入卒式や、映画観賞のとき はPrimaのバッグが最適ですよ!

 

さらっと商品魅力を宣伝されました(笑)
では完成したときの感想をもう少し聞かせてください。

選んだバッグの型や大きさとの相性、模様などすべてがベストバランスで仕上がったなと思いました。

特にバッグ独特のヒダ(ドレープ)が生地に陰影を生み出して、持ったとき、置いたときどちらのときでも 表情豊かに感じます。
容量が入るように、もうワンサイズ上にするかも迷ったのですが 、大きすぎるとコーディネートに影響でるかな、と思ったのでバランスを重視して このサイズにしました。
とはいえ収納力は大事なので、小ぶりながらもお出かけに必要なアイテムはしっかり入るような幅と深さがありますので 使い勝手も高得点の域だと思います。持ち手も可愛いです。そう思いませんか?

 

わが子のように激褒めですね(笑)
カラーバリエーションも3種類あるので、甘めコーデやクール系ファッションにも合わせることができて、しかも持ち手を付け替えることで何パターンも表情を変えてくれる、優秀なバッグだなと感じますね。

 

そんなスタッフ愛が 溢れる今回のオリジナルバッグのコラボ製作に「IWASA」を選んだ理由はなぜでしょうか。

商品を仕入れている数社の中 でも「IWASA」の代表取締役の岩佐浩司社長 とは仲良くさせていただいていて、自分自身、「IWASA」が手掛けるバッグが素敵だなと以前から思っていました。

数々のヒット商品を生み出していて、その中でも 「ドレープバッグ」や「バルーンバッグ」は高い人気を誇っています。
岩佐社長 も気さくな方なので、オリジナルのバッグ作りたいなぁって呟いたらしっかりキャッチしてくださいました(笑)
KAERUWAにとって記念すべき初めてのコラボ製作 なので気兼ねなく相談ができる方とのほうが良いものが作れるはずとは思っていましたが、やはり大正解でした。

時代に合わせた新しい商品を生み出せているメーカーさんは今本当に少ないので、「IWASA」は、和装業界では唯一無二にして大変貴重で大きな存在です 。岩佐社長 も若々しくエネルギッシュで、オシャレですごく素敵! (笑)

人気のインフルエンサーさんとのコラボ企画に積極的に取り組まれたりと 、常に最先端のファッションとしての和装小物を提案され続けているので、新商品をチェックするのをいつも楽しみにしています 。興味を持った方は是非「IWASA」のHPをご覧になってみてください ♪

「IWASA」HPはこちら>>

 

 

「IWASA」の魅力までしっかり宣伝してくださいました(笑)
オリジナル商品を作るのは簡単ではないんですね…。お客様に愛される商品を届けたいという、KAERUWAスタッフの想いがとても伝わってきました。
最後にこの記事を読んでくださった方にメッセージをお願いします。

KAERUWA初のオリジナル商品、そして「IWASA」との初コラボ商品の誕生です。これを第一歩として、KAERUWAをご利用いただいているお客様、そしてこれからKAERUWAと新しく出会ってくださるお客様のために、着物ライフがもっと楽しく好きになるような、素敵なオリジナル商品を1つずつ丁寧に作っていきたいと思っています。

無事1周年を迎えることができたのは、着物ファンの皆様、和を愛し守ってくれる皆様のおかげです。 これからも和の魅力、着物の魅力、そして令和時代の新しいファッションを発信していけるよう全力で取り組みますので 引き続きKAERUWAをよろしくお願いします!

 

最後まで読んでくださってありがとうございました!

 

 IWASAについて
創業1928年。大阪草履の老舗。
草履・バッグの製造に特化しており、品質の良さ、技術の高さは業界でも評判。「岩佐の草履やバッグであれば大丈夫」という信頼感があり、多くの着物愛好家から支持されている。
すべての製品を自社職人の手作業でひとつひとつ製作。若い職人、若いデザイナーも抱えており、時代に合わせたものづくり、現代感覚に合うものづくりをしている。
インフルエンサーとのコラボレーションも積極的に行っており、新時代の和装小物を創造。

 

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