準備も当日もこれからも!ラクラク!卒園・入学式こそ着物で出席してみよう!

こんにちは、ナミコです。
お正月が終われば、あっという間に年度末。
お子さんの卒業や入園、入学を控えたパパママにとって、なにかと気ぜわしい季節がやってきました。

学校園が1年の節目を迎えるこの季節は、学用品の準備や施設見学、健診などなど、親子とも初めてのイベントばかりがすごい勢いで押し寄せてきます。
目先のことに追われるうち、気づけばもう式の日がそこまで迫っていた!というのは「年度末の保護者あるある」ですね。

でもせっかくのお子さんのハレの日には、家族でびしっと決めて、素敵な思い出を残したい!
そんなママに、今回は卒園・入学式ならではの着物のメリット、注意点も併せてご紹介します。

1.和装と決めたらとにかく着付けを予約!

自分の都合で日程を選べる七五三とは違い、式典は決められた日に挙行されます。学校園の事情や子どもたちの体調を考慮してか、金曜日や連休の前日に行われることが多い印象。近隣の学校園で日程がかぶることも多々あります。

そのため3月中旬〜4月上旬にかけての週末は、着付け対応ができる美容院では書き入れ時。保護者だけでなく、小学生以上なら本人の袴の着付けというパターンや、発表会やお茶会なども重なり、予約が取りづらくなります。知り合いや親戚にお願いできる環境や自分で着られる状態でないなら、日程がわかり次第、真っ先に着付けをお任せできる美容院を予約しましょう。

年が変わる前に予約する人もいるぐらいですから、早すぎるなんてことはありません。

2.美容院選びのポイント

安心して着付けをお任せできる美容院を探すポイントは、いくつかあります。
オススメはwebではなく、アナログで探してみること。
着付けが上手な美容師さんは、やはり知識と経験が必要なためか、総じて年齢層が高いように思います。そのため最新の検索システムやwebサイトには縁のないお店も多く、知る人ぞ知る存在であることも。親世代の方の口コミなども参考にしつつ、探してみましょう。

古い店構えながら地元に愛されている美容院を見つけたら要チェック。店舗の屋根や窓など、簡単には修正できない場所に着付けメニューが掲示されているかも確認してみましょう。着付けができる美容院はニーズが高いので、目立つ場所に「着付け」の表示があるはず。
これぞ!と思うお店に出会えたら、口頭で予約してしまいましょう。当日の雰囲気もつかめて安心です。特に自宅兼店舗のサロンなら◎!今後元日や早朝などにも柔軟に対応してもらえるかもしれません。

3.出張着付けサービスもチェック!

主役の子どもたちを置いて、美容院には行きにくい……と言う場合は、自宅まで出張してもらえる着付けサービスもあります。これなら子どもたちと一緒に支度ができるので安心。足りないものがあっても、すぐに探せます。日ごろ目にすることがないママの着付け姿なら、子どもたちも楽しく待っていてくれるのではないでしょうか。

出張サービスは個人営業されている方も多く、web検索でも簡単に見つけられます。メニューや金額もさまざまなので、ピンと来た方に問い合わせしてみましょう。

ただし出張サービスは着付けのみ、ヘアセットはセルフ、という場合もありますが、式典では、保護者の派手なヘアアレンジは不要。ショートカットやボブスタイルであれば、自分ですっきり整える程度でも十分。予算も少なめでOKです。

 

4.どんな着物を選べばいいの?

式典とは言え、主役は子どもたち。必要以上に保護者が目立ってしまっては本末転倒です。卒園、入学式でのオススメは、おめでたい柄の附下や、春らしいパステルカラーの色無地。

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式典にふさわしいとされる訪問着は、色柄によっては思いのほか目立ってしまい、周囲から浮いてしまう可能性も。設備の整った七五三や結婚式とは違い、普段子どもたちが過ごす園舎や体育館、場合によっては屋外で行われることもある卒園、入学式。周囲が気を遣うレベルの高級品は必要ありません。「集合写真でも悪目立ちしない」を基本に選ぶと安心です。
バッグや草履も、着物に合わせたものをチョイスしましょう。

東レシルック 友禅付下げ「胡蝶蘭」 自宅で洗える



足元は園庭など舗装されていない場所を子供の手を引いて歩くことも考え、傷がつきにくいエナメルやカジュアルな軽い草履で十分。バッグも手が空かないクラッチタイプや、開閉に手間取るフォーマルなものは控える方が動きやすく、安心です。
卒園、入学式では、配布される大量の荷物を持ち帰るのも保護者の役目。洋装でも使える大きめのサブバッグやエコバッグ、風呂敷なども持参すれば◎。
荷物があってもシャッターチャンスを逃さないために、スマホポシェットをアクセサリー代わりにかけてもオシャレです。

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あくまでも卒園、入学式では子どもが主役。保護者の装いは控えめを心がけましょう。

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5.着物での出席はこんなメリットが

まだまだ肌寒い卒園、入学式シーズン。かといって冬のコートを着るには大げさで、ただでさえ多くなりがちな手荷物が増えてしまいます。
その点足元まで幾重にも覆われた着物であれば、暑すぎる、寒すぎるということもありません。
日本人が代々大切にしてきた着物の着心地のよさに、きっと驚かれると思います。
座る際も自然に姿勢も良くなり、視界もばっちり。足袋は足首まで覆ってくれるので、意外に足元も暖か。

実際に私も子どもの卒園、入学式には和装で出席しましたが、ホールや体育館の底冷えも全く感じることなく式に集中できました。寒さが不安な場合は下着にスパッツを重ねておくとさらに暖かく過ごせます。袖口にファーの指なし手袋を追加するなど和モダンな装いも、子どもたちに「オシャレ!」とウケそうです。
壇上の子どもたちがママを探す際にも「お着物姿のママ」ならすぐに見つけてくれる、というメリットも。

6.これから続く学校行事にも、着物があれば安心!

子どもが義務教育中、2回は経験するであろう卒園、入学式。どんどん成長し、オシャレにうるさくなっていく子どもの準備に、毎回頭を悩ませる日がくるかもしれません。
そんな時でも「ママは和装」と決めてしまえば、自分の支度にかける予算も時間も最低限でOK。幸い式典の時期は決まっているので、ずっと同じ着物を着回すことも可能です。

余裕ができれば帯締めやアクセサリーなどの小物、ヘアスタイルを毎回アレンジすれば、「いつもオシャレな和装ママ」として子どもたちにも注目されてしまうかも。

流行に左右される洋服と違い、着物は長く大切に扱うほど評価されるもの。和装を見慣れた子どもたちが成長し、将来「私も着たい!」と言ってくれる日が来るかもしれません。

 

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▼プロフィール

執筆者:ナミコ
和を愛するママライター。和裁を生業とする祖母、琴三味線教授の母とともに子ども時代から茶道を習い、和の世界を身近に感じながら成長する。しかし172cmの長身で成人式から和装婚、浴衣に至るまで着物探しに四苦八苦した経験を活かし、独自の視点で和装のハードルを下げる記事を書いていきたいと思います。