2025年のファッショントレンドから探る!今年風着物コーディネートのコツとは?

ニューヨークやパリ、ロンドン、ミラノの最新ランウェイを盛り上げている2025年のファッショントレンドをヒントに、着物を今年風にコーディネートするポイントをご紹介!

今回は色・柄・テイスト・素材・小物の5つの項目に分けてトレンドをピックアップしました。洋服ライクな最旬コーデで、和装をよりファッショナブルに楽しみましょう!

 

トレンド①:モカムースとホライゾングリーン

まずは2025年のトレンドカラーからご紹介。

毎年その時々の世相を表す色を選定しているパントン社(パントン・カラー・インスティテュート)は、2025年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」としてモカムースを発表しました。

モカムースは、コーヒークリームを思わせる赤みブラウン。お気に入りのカフェで過ごすように、ちょっとした贅沢やご褒美で日常にくつろぎのひと時を感じてほしいというメッセージを込めて選ばれたのだそう。ベーシックなカラーなので、着物初心者の方でもトライしやすい点も嬉しいポイントです。

また、日本流行色協会(JAFCA)は2025年の色として青みを帯びたホライゾングリーンを発表。混沌とした時代を冷静に読むまなざしやその先にある希望のイメージを重ねて選定されたのだそう。清々しいグリーンは、これからの暖かいシーズンにもぴったりです。

そのほか、パステルカラーやオレンジも今年の流行色として注目されています。

 

トレンド②:レトロな小花柄

着物:お仕立て上がりきもの くすみ系 アラベスク柄小紋

柄は、ヴィンテージ感のあるフラワープリントがトレンド。今年は主張の強い柄よりも、ロマンティックかつモダンな雰囲気漂うミニマルな小花柄が主流のようです。

コーディネートする際は、エッジの効いたアイテムを組み合わせて甘辛く落とし込むのが今年風。レザーのブーツやモードな雰囲気の帯をあわせるなどして、小花柄の着物を今年らしく着こなしてみては?

 

トレンド③:スポーティー

オリンピックの余韻を残すスポーツミックスな装いも話題沸騰中。今年はスポーティーをモードに解釈したコレクションが、エルメスやバーバリー、ディオール、フェラガモなどのハイブランドからこぞって登場しています。

着物に落とし込むなら、スポーティーなデザインやジャージ素材の着物を取り入れたり、デニム着物にパーカーとスニーカーをあわせる洋ミックスコーデでアプローチしたりするのがおすすめです。

 

トレンド④:シアー素材

着物:お仕立て上がりきもの レトロポップ柄小紋(※売切れました)
帯:【撫松庵】レース袋なごや帯 乳白色 仕立て上がり

シアー素材も春夏に向けて押さえておきたいキーワードのひとつ。オーガンジーやレース、シフォン、チュールなど、透け感のあるアイテムが注目されているので、和装にもぜひ取り入れてみましょう。

着物はもちろん、帯や羽織、帯揚げ、半衿など、どれか一つでもシアー素材のものに変えてみるだけで、さり気なくこなれた装いが叶います。

 

トレンド⑤:バッグと眼鏡

最旬ファッションを底上げするトレンド小物からは、バッグと眼鏡をピックアップ!

バッグはボストンバッグやギャザーバッグ、イーストウエストバッグ(横長のバッグ)などが人気。バッグはカジュアルであれば必ずしも和装用のものでなくてOKなので、和装兼用で取り入れてみるとよいでしょう。

また、眼鏡もサンローランやヴァレンティノなどから、個性豊かなデザインのものが多数登場しています。顔周りの印象をガラリとチェンジできるので、眼鏡と和装を掛け合わせたこだわりのオシャレを楽しんでみては?

 

2025年のトレンドを取り入れてコーデに差をつけよう!

2025年のファッショントレンドの中から、着物に応用できるキーワードを厳選してご紹介しましたが、いかがでしたか?

今年風のアイテムを取り入れることで、脱マンネリコーデにも一役買ってくれるはず。ぜひ参考にしてみてくださいね!

 

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▼プロフィール
執筆者:さない ちえ
カジュアル着物愛好家 &フリーランスライター。着物ムック本の編集・ライターやリサイクル着物店の店長などを経験。「着物をもっとオシャレにもっとカジュアルに楽しもう」をテーマに、普段着としての着物を楽しむアイディアや日常をSNS等で発信する傍ら、WEB媒体を中心に着物・日本文化関連のコンテンツ制作も行っています。

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