デートにおすすめの着物は?コーデのポイントや注意点も解説

「たまには着物でデートしてみたい…!」そんな方のために、着物デートを楽しむコツについてご紹介します!おすすめの着物やコーディネートのポイント、注意点などをまとめたので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

着物でデートはアリ?

デートで着物を着るのはもちろんアリ!洋服デートとは違ったトキメキを感じられるうえ、華やかな色柄のものであればSNS映えも期待できます。

着物好きの方はもちろん、普段あまり着物になじみのない方でも、ちょっと特別な日のデートに着れば二人の素敵な思い出になるはずです。

 

デートにおすすめの着物

着物には、フォーマル向けとカジュアル向けのものがありますが、デートなら基本的にはカジュアル向けのものがおすすめです。

色無地や江戸小紋は、紋が入っているとセミフォーマルな装いになるため、紋が入っていないものを選びます。ちょっぴりクラス感のある大人のデートには上品な雰囲気の色無地や小紋、映画やショッピングといった気軽なデートなら紬や木綿の着物など、出かけるシーンにあわせて選んでみましょう。

 

二人で楽しむ!デート向け着物コーデのポイント

着物デートをより楽しむためのコーディネートのポイントをご紹介。次の3つをヒントに、二人だけのオシャレな装いに挑戦してみましょう!

着物の格を揃える

基本的にカジュアルシーンであればどんなコーディネートでもOKですが、着物の格は二人であわせておいた方が無難です。例えば、女性が色無地に上品な印象の名古屋帯をあわせた装いなのに、男性はデニム着物に洋服をあわせたカジュアルな洋ミックスコーデだと、アンバランスに見えてしまうことも。

出かける場所の雰囲気にあわせつつ、格のバランスも意識してみるとオシャレにまとまります。

シミラールックで仲のよさをアピール!

色味や素材をそろえて、全体のコーデの雰囲気をあわせるシミラールック。洋服でも人気のコーデ術ですが、着物で試してみるのもオシャレ!

一番ベーシックな方法は色や柄をあわせる方法ですが、デニムなど素材に特徴がある着物であれば、素材で統一感を出してみるのもよいでしょう。

リンクコーデでさり気なく統一感を

リンクコーデは、装いの一部をリンクさせてさり気なく統一感を出すコーディネートの方法。

帯の色だけをそろえる、男性の羽織紐と女性の帯留めのモチーフをあわせるなど、ワンポイントでOKなので、「全体的にそろえるのは恥ずかしい…」という方でも気軽にトライできます。

 

着物でデートに行くときの注意点

着物で出かけるとなると、汚れや着崩れが心配…という人も少なくないはず。そこでここからは、着物でデートに行くときの注意点をまとめました。

事前にチェックして着物ならではのトラブルを回避し、気負わずデートを満喫しましょう!

 

手ぬぐいやハンカチで汚れを防止

着物の主な素材は正絹。食べ物や飲み物をこぼしてしまうと、汚れが落ちにくく、クリーニング代も高額になる可能性があります。

そんな汚れ防止に最適のアイテムが、手ぬぐいやハンカチ。食事の際、衿や帯の間に挟んだり、タスキットなどのアイテムを使ったりして、着物が汚れてしまうのを防ぎましょう。

※タスキット×手ぬぐいでエプロン代わりに


Table with(テーブル・ウィズ)お食事エプロン プリーツタイプ

 

もし心配な場合は、正絹の着物ではなく東レシルック(R)などの洗える着物を選ぶという方法も。万が一汚れてしまっても、洋服と同じように自宅の洗濯機で洗えるので安心です。

 

洗える着物をチェックする>>

 

所作に気をつける

着物の所作で特に気をつけておきたいのが、袂と裾。

袂は、食事の際などに汚れが付きやすいため、何か遠くのものを取ったり落ちたものを拾ったりするときは、反対側の手で袂を押さえるようにしましょう。

また、裾は階段の上り下りの時に要注意。汚れたり引っかかったりしやすいので、裾を片手で軽く持ち上げながら歩くのがポイントです。また、車に乗るときも足から入るのではなく、裾を抑えながらお尻から入って腰を下ろすと、着崩れしにくくなります。

 

たくさん歩く日は歩きやすい履物を

「せっかくのデートだから、新品の草履を履きたい…!」という方もいらっしゃるかもしれませんが、たくさん歩く日は履き慣れた草履がベター。途中で指が痛くなるなどのアクシデントが起きる可能性があるためです。

遊園地デートなどアクティブに過ごす日は、動きやすいように洋ミックスコーデにして、スニーカーやブーツなど靴をあわせるのもよいでしょう。

 

寒さ・暑さ対策は万全に

季節にあわせたアイテムを利用して、暑さ・寒さ対策をしておくことも大切。

夏はハンディファンや日傘、扇子などを持って行くと便利。メッシュの帯板を使用したり、麻やへちまの帯枕を使ったりと、着付け小物も夏向けの通気性のよいアイテムも取り入れてみましょう。

一方の冬は、洋服と同じようにアウターやマフラー、手袋などを利用するのが一般的。着物は、首・手首・足首の“3つの首”から外気が入りやすいため、これらのパーツをカバーすることでしっかり防寒することができます。インナーにヒートテックなどを着用するのもOKですが、着物は途中で暑くなっても簡単に脱ぎ着できないので注意しましょう。

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カシミール刺繍 大判ストール

 

着物デートでより特別感のある想い出を

 

いつもより特別な二人の時間を演出してくれる着物デート。今回の内容を参考に、出かける場所や季節などにあわせたコーディネートを楽しみながら、二人の素敵な思い出を作ってください♪

 

 

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▼プロフィール
執筆者:さない ちえ
カジュアル着物愛好家 &フリーランスライター。着物ムック本の編集・ライターやリサイクル着物店の店長などを経験。「着物をもっとオシャレにもっとカジュアルに楽しもう」をテーマに、普段着としての着物を楽しむアイディアや日常をSNS等で発信する傍ら、WEB媒体を中心に着物・日本文化関連のコンテンツ制作も行っています。

▼リンク
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